20世紀のはじまり「ピカソとクレーの生きた時代」展
→ http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_0904/index.html
本展は、ドイツ西部の商工業都市デュッセルドルフにあるノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が所蔵する西洋近代美術のコレクション64点で構成されるものです。このコレクションは、豊富な専門知識と優れた鑑識眼で選び抜かれた名品群であり、その質の高さはヨーロッパ屈指のものとして世界的に知られています。本展では、そのなかでも特に著名なピカソとクレーの作品を中心に、20世紀前半のモダン・アートの流れをたどります。
【感想】
ピカソはむしろ客寄せパンダ的なソレ(m(_ _)m)で、半分がクレー展でした。(笑)
パウル・クレーは、ヴァイオリンで市民オーケストラに席を置く音楽家でもあったそうで、その絵特に抽象画ではリズム感が見えるようです(笑)。
音楽家は、他人(他楽器や演奏家たち)との協力作業が必要なことからも、精神にあまり不調を兆す人間が絵描きほどには多くない点からも、精神が明るく安定しているように思います。
クレーの絵から(特に色調)もそんな安定した明るさをとても見出せるし、それが人気なのでしょう。
本当に、絵がチャーミングです!
戦時下においてナチからの迫害を受けながらも、悲壮感を漂わせない精神性の高さやユーモラスでチャーミングさを保ち続けた絵と、そんな彼の卓越した独自のセンス、生き方にとても感銘しました。
それ以外では、同時代活躍したピカソ初め〜他の画家たちの作品もわかりやすく展示されていて、確かに20世紀前半のモダン・アートの流れをたどることができる良い展覧会でした。
まぁ個人的に、前に見た形而上絵画のキリコが起こした影響の大きさを知れて面白かったのと、カンディンスキーの理知的な抽象画を3点ほど見れて、嬉しかったです。
あ、好きな写真家マン・レイの珍しい?絵画作品も良かったです♪
帰りにクレーの展示作品他代表的な「天使シリーズ」の絵はがき他と、
‘食いしん坊’だったという彼の本『クレーの食卓』を購入♪→
- 作者: 新藤信(日本パウル・クレー協会),林綾野(日本パウル・クレー協会)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/05
- メディア: 単行本
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