のりこうのくうねるあそぶー

ムンク展

ムンク展

2008年3月28日
兵庫県立美術館にて


兵庫県立美術館は(安藤●雄建築デザインが)あんまり好きではなかったんですがー(苦笑)
それでもできて年数が経つとそれなりにしっくり慣れてきてるかなぁ〜と…オープン当初よりはその無駄空間デザインにも納得できます。
そんな本当は2月の美術館コンサートに合わせて見に行く予定でしたが☆
…なんとか終了間際になるも!行ってきました〜 ムンク。→http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_0801/index.html



ムンク
今回は「装飾的絵画」の画家としてのムンクを考えた展覧会で。いわゆる狂気っぽいイメージを覆すような試みは、かなり成功していたように感じます。


とはいえ、19世紀末〜20世紀初頭の狂気的な時代性やアバンギャルドな手法やモロモロ…普通の絵画ではありえなく、けれどもキリコのような不気味な無機質感はないです。
彼のヒトたるゆえんの愛や恐怖や死を感じつつ、そんな中にも一番感じたのは、愛国者なんだろうなぁ…と…。
人物の背景が海辺やフィヨルドや森の中だったりするのが、ノルウェーの風景なんだろうと。
そこ<故郷>から離れがたくまた愛着を持って描いているんだろうと人々の様子などにも感じました。
あとは、あのボードレールの詩集『悪の華』の挿絵を見れたのが、良かったかな〜


そう、今回の展示には
全体として生命のありさまを示すような一連の装飾的絵画」と自らの絵を位置づけた彼の考えも情熱もよくわかるような気がしました。




また、兵庫県としてノルウェー友好キャンペーン期間の一環としてなのか?(笑) 兵庫県公館で行われたコンサートとも連動しているような試みが見られ、ちょっとおもしろかったです