のりこうのくうねるあそぶー

デ・キリコ展


大丸・梅田店
夫の普段服を新調するために、彼の仕事後大丸で待ち合わせ。「服ぐらい自分で買え!」って言いたいが、買い物嫌いな人っているのよね。もう若くないんだからちゃんとした格好をさせねば。札幌行きは接待?もあるだろうしスーツじゃなんだし…ブツブツ。と待ってたら意外に早く彼が来たので、催ししてたデ・キリコ展へ。「行く?」って聞いたら「行こう」ってことに。6時以降は入場料半額らしく、いいサービスしてるじゃん?大丸♪しかし、時間もあるけど百貨店ミュージアムっていつも混んでるのにガラガラ〜。これがシャガールとかだったら全然違うだろうに、一般日本人にキリコ、人気ないね?


さて、
イタリアが生んだ20世紀最大の画家、ジョルジョ・デ・キリコ(1888−1978)
ちらりと作品見たことあるけど、わからん絵よね。精神学者がおもしろく解説してくれそうな。抽象画ってわけでもなくて。キュビズムってだけでもなさそうで。(未だに日本の近代美術はこんな絵を描いてる人はいるようだが) 90年代初頭のパリサロンの香りもプンプンして、あの時代のパリってホントすごいもんね。
で、それでいながらデ・キリコの絵はイタリアンらしく、もっと深いカラフルな色使いでいながら、あの閑散と静まりかえった世界は、まさしく静粛なイタリアン・カソリックの超不気味さというか、恐ろしさが出てる〜と。
いつもいろいろ解説してくれる彼に聞いても「わからん。形而上ってのは無形なものだからな」と、展示された難解な解説文にやたら「形而上」が使われていて、さっぱり解説になってないのか、それが解説なのか? あんまりわからんから、図録を買う気にもなれんかった。だからちゃんと感想も書けないが(汗)
私の印象は、背景の遠景、が気になる。窓の外の風景とか。ちゃんとしたゴシックででも人気のない建物があるのよね。あとミューズやアポロンや騎士や城や吟遊詩人やらユリシーズやら、西洋人のアイデンティティーを感じるよな。
彼の印象は「繊維シティー」とか「船場センターシティーの2階」だと!
ほら閑散としたフロアーにマネキン屋があって定規とかあって…とかいうイメージだとな。うむ、なるほど!