のりこうのくうねるあそぶー

パリ・オペラ座のすべて

sawanonn2009-12-03


2009年12月3日(木)
シネリーブル神戸にて


監督:フレデリック・ワイズマン


解説: 300年以上にわたりフランス文化の中心とされてきたパリ・オペラ座の裏側に密着したドキュメンタリー。17世紀、ルイ14世によって創設されたパリ・オペラ座バレエ団の現在の姿に、アメリカを代表するドキュメンタリーの巨匠、フレデリック・ワイズマン監督がカメラを向ける。トップダンサーたちが華麗に舞うバレエ公演の裏にある、厳しいレッスンやスタッフたちの仕事現場など現実をとらえながらも、オペラ座の秘密をロマンたっぷりに描き出す。シネマトゥデイ


あらすじ: 創設されてから現在までの348年の間、世界最高峰の芸術を提供してきたパリ・オペラ座。聖域とされるオペラ座の深部に潜入し、トップダンサーの創作過程から公演までに密着。さらに、いかにして経営はなされているのかという企業としてのオペラ座にまで迫り、長く重い歴史の裏を鮮明にあぶり出す。シネマトゥデイ


感想
ドキュメンタリーだし、ストーリーは特にない。
主に、「メディアの夢」「ジェニュス」「くるみ割り人形」「パキータ」「ロミオとジュリエット」「ベルナンダの家」「オルフェオとエウリデイーチェ」のレッスンシーン及び公演のカットが順不同に流れ、その間にオペラ座で働く人々・ダンサー以外の厨房人・衣装役・掃除人などや、屋根での養蜂シーンから下水に住まう魚から、労働交渉、振り付け師の売り込み、ほとんどさすが「すべて」と名を打つあらゆる物が映し出されていく。巨匠ベジャールの葬儀についてのオペラ座の影響も少し。
はっきり言ってそれらの映像が脈略なくれていくのは、退屈で眠くなることもしばしば。
しかしうっかりすると、メインの、ダンサーたちのダンスシーンになっていたりするから、なかなか気を抜けない。それは、美しくて貴重なフィルムだ。見逃したくなくて頑張り続け………
…ようやく、約3時間近い映像が終わって、疲れたこと、ふうううーーーだ。非常に疲れた。しかし、これが見たかったのだから、こんなにもたくさんのオペラ座裏側まで見せてくれたことを感謝したいし、満足だ。
長かったけれども、そのフレンチらしいシュールな見せ方といい、大変かなり興味深かった。そして、その自信に裏付けされたオペラ座バレエの神髄を一部は堪能できて、幸せだった。ダンサー・振り付け師たちも、本当に素晴らしかった。