のりこうのくうねるあそぶー

大阪シンフォニカー 第132回定期演奏会

sawanonn2009-02-13

2009年2月13日(金)19時開演
ザ・シンフォニーホール にて


【出演】
指 揮:寺岡清高
管弦楽大阪シンフォニカー交響楽団


【プログラム】
L.v.ベートーベン: 交響曲 第4番
ロベルト・フックス: 交響曲 第3番 (日本初演


【感想】



……ベートーベン



とても情緒のない演奏でした。
「……ベートーベンやし? 無骨な曲やからかな〜?」
首をひねりつつ、ワタクシが言うと
「いやっ! あの曲はもっと、キレイな曲なんや」すかさずhus.が応えてくれました。
( ̄〜 ̄;)ウーン…そうですよね〜@


小編成…だからにしても、……パッションの無い演奏っぷりに、・・・正直呆れました。
しかしきっとこの分、後半は頑張ってくれるでしょう。 …(;¬_¬)。



フックス
編成人数も増えて、さすがに音に厚みが増します。そうして一音一音、ベトベンとは違うパッションは感じられました。
…この日本初演の曲に気を取られすぎて、ベトベンまで手が(練習が)回らなかったんでしょう
1曲良い演奏だと他の曲は転ける…ってヘンな癖を、久しぶりにはっきりくっきり見たような気がします。


ところが聴いていて……どうにも腑に落ちません。
この音楽の、この意味のない展開はなんなんでしょう?
格好良くよく鳴るようには作られているのですが、あんまりにも脈略無く音楽がコロコロ展開、変化していくのには(特に3楽章)肩すかしを食った気がしました。


「いろんな作曲家の引用があって、それがわかる人には面白い曲だ。…しかし、話の脱線が多くていろんな事をついペラペラしゃべってしまい本題がわからなくなる大学教授の授業のようだね」<hus.曰く。
うん、素養のないワタクシにはちっとも面白くない曲でした。


しかしこの曲が、作曲家フックス自身の60歳の誕生を祝ったはずの1907年の初演が納得のいかないまま…再演の機会に恵まれず(第一次世界大戦にも阻まれ)、片田舎で寂しく隠居生活を送っていたフックスにとって、1923年名門ウィーンフィルによって演奏されたのが、どれほどの喜びであったかは、想像できます。(プログラムより)
それが彼の75歳の誕生日のお祝いで、どんなに華々しく幸せな気分であったことでしょうか。


……忘れられ埋もれている曲の中では、…まぁまだ名曲な方の分類に入るでしょう。
2009年の今となって、日本初演…というのはなんだか可哀相…な気もして、うーん、‘名作’とは言い難いけども…‘駄作’とは決めつけずに、もう少し演奏してあげてもいいような……(;^_^A
特に2楽章なんかはキレイにまとまっていたような、気がします。