第23回京都市芸術大学大学院オペラ公演
2008年2月23日(土)17時開演
【プログラム】
◆劇場支配人 :W.A.モーツァルト作曲/Gシュテファニー台本
◇友人フリッツ :P.マスカーニ作曲/P.スアルドン台本
指揮:奥山哲也
演出:松本重孝
◆劇場支配人
ハプスブルク皇帝ヨーゼフ2世の委嘱により、2週間で書き上げたという〜
オランダ総督のウィーン来訪を歓迎する祝典のための一幕の音楽付き喜劇。
当時の劇場舞台裏事情を描いたもので、モーツァルトの死後、時代に合わせセリフ改訂がされているという〜……
あらすじ
劇場オーディションにやって来た大勢のうち、2人のソプラノ歌手が合格するも、プリマドンナの座を競って争う。そこに衣装係(本来はテノール歌手)が仲裁に入るが、最後に現れた喜劇歌手が歌い、第一歌手と認めさせて主役をかっさらい終幕――
……なるほど、普遍性のある物語でした。(笑)
これは、特に演出が大変おもしろかったです!!
オーディションのシーンをカーテン越しの影絵の如く楽しくみせてくれたり〜♪
ソプラノ歌手のそれぞれの持ち味を発揮する〜それぞれのアリアでは、マネキンを押し倒すほどの愛の歌(?/大笑)を聞かせてくれたり〜♪
本来はテノール歌手の衣装係が、非常にカマっぽくて笑わせてくれたり……!!
最後のネタは秘しておきますが(笑)
当時にあった話らしいですが、現代でも通じるチクリとユーモアの利いた話だし、現代風の演出も非常によく似合って、モーツァルトの軽妙さが、よく活きていたかと!思います。
◇友人フリッツ
P.マスカーニが大成功を収めた代表作『カヴァレリア・ルシティカーナ』の翌年発表したオペラ。観客の期待を外し、悲劇から一転…、牧歌的…平穏な題材であるこの『友人フリッツ』を選んだもよう。。。
あらすじ
独身貴族を誇る裕福な青年フリッツは、花を届けに来た清純な小作人の娘に一目惚れ。娘も領地にやって来たフリッツを案内し、二人でサクランボを摘むうちに惹かれあう。
フリッツの友人で司祭のダヴィッドも娘を気に入っており、娘の結婚話などをうちかけ、いったんはあきらめようとする二人だが……
まぁ、ハッピーエンドの、甘〜い甘〜い、…甘すぎちゃうの? って物語でした。
せめて脇役がもっと活きていたら……弱すぎました。
しかも!
音楽も、ひたすら甘〜くメロメロ甘美に歌い上げるので、…鼻も白むというか、犬も食わんというかq(`▽´)p へきへき加減ひとしお… …(;¬_¬)、です〜。(m(_ _)m)
…なんでしょう? こう〜当時のイケメン人気歌手が出てきて歌ってでもしたのなら…っ!…まぁわからなくもないような…(;^_^A
それにしたって、音楽的甘美さも、プッチーニのように胸を掻きむしるような、焦燥に駆られるような、緊迫感がちっともないので・・・・・・・まさしく牧歌的なんでしょうねぇ。。。
演奏は、達者でよかったです!
この京芸ホール、オケピットがよく見えて、よく聞こえるし、大変面白かったです。オケの演奏がゆるぎなくて良かった。歌手も安定していて、特に3幕目の娘役の方の声量は、目立ってましたね〜。
客入りも満席のようで、無料コンサートであるのがもったいないくらい。
ただ場所が!
…桂からにしてもあまりにもへんぴすぎて、当日終了後は真っ暗な吹雪の中、呆然となりました。たまたまタクシーを捕まえたので大急ぎで帰っても大阪着が21時半・☆
休日ですし、終了時間を考えて(18時せめて19時までには終わるよう)、開演時間を考慮してもらいたい。