のりこうのくうねるあそぶー

迷子の警察音楽隊

[2007イスラエル=仏]
出演:サッソン・ガーベイ、ロニ・エルカベッソ、サーレフ・バクリ
「歴史的に対立してきた、ユダヤ民族の町に迷い込んだアラブ人の警察音楽隊の姿を、ユーモラスに描いた希望の物語」


平和な日本人には、あまりユダヤ民族やアラブ人の特徴がわかりかねて、この映画の魅力を充分に理解できないような気がします。
とはいえ、アラブ(というかエジプト)の警察音楽隊という特殊で基本的に堅物な集団(そういう人物ばかりではない☆)と、親切で奔放な(そういう人物ばかりでもない☆)ユダヤ女性との、ちぐはぐなやり取りの面白みや、人との温もりを恋しく切なくする思いには、普遍性があって、面白く観ることが出来ました。
そしてあまりにも違う(言語や宗教や…)彼らの仲を取り持つ、ジャズ名曲の数々…これはワタクシ極東平和ボケの日本人の観客をさえ壁を乗り越えさせてくれて、音楽の力は偉大…というか、音楽ってやっぱりいいなぁ〜としみじみ・・・。


ま、その‘ジャズ’がアメリカ製ってことに、皮肉があるのかないのか…はわかりかねますが☆