のりこうのくうねるあそぶー

ペルセポリス

[2007仏]
監督・原作・脚本:マルジャン・サトラピ/ヴァンザン・パロノー


「混迷するイランで青春を送った少女の半生が描かれている。時代に翻弄されながらもそれを乗り越える主人公の成長が感動を呼ぶ」
ということで、テヘランからイライラ戦争の危害を避けて単身でウィーンへ留学し、自分の居場所を必死で見つけようとあがく少女の物語を、シンプルなアニメで描いた映画でした。
イランには旅行したこともあり、映画で出てきた国王の倒された像の跡とか宮殿とかを実際に見てきただけに、実感が湧くのですけれども。この気位ばかり高くて寂しい少女には、痛々しいばかりで共感を得ませんでした。
たぶん、ウィーンとかフランス人ならではの、刹那的な人生感を実感できればまたわからなくはないけれども…。
少女期ならではさ、でもあり、元々が裕福な層であったことからくることでもあるような、
う〜〜ん、痛い。。。
けれども、そのこんなにも赤裸々に自分を描く勇気と、そこから自分を成長させようとする必死さや真摯さは、買えます。彼女の後半生の充実を、祈ります。