のりこうのくうねるあそぶー

『蟲師』

4月13日(金)
OSシネマズミント神戸にて


監督/脚本:大友 克洋
脚本/村井さだゆき
原作/漆原友紀
キャスト/オダギリジョー大森南朋蒼井優江角マキコ


原作はちらりと読しか読んだことはないのですが、でもその世界観は気にいってます…!


物語パンフより抜粋
100年前、日本には「蟲」と呼ばれる妖しき生き物がいた。
それは精霊でも幽霊でも物の怪でもない、生命そのものであり、時に人間に取り憑き、不可解な自然現象を引き起こす。
蟲の命の源を探りながら、謎を紐解き、人々を癒す能力を持つ者は、“蟲師”と呼ばれた。


そんな蟲師のひとり、ギンコは、蟲を引き寄せる体質のため、果てしない旅を続けている。
彼は、旅先の宿で角が生えた少女を癒し、さらに文字で蟲を封じる美しい娘、淡幽に会うため、彼女の屋敷を訪れる。
だが、ある事件をきっかけに、ギンコ自身が蟲に冒されてしまう……。
蟲に憑かれたギンコの運命は?
生と死の間をさまよう彼の意外な秘密が今解き明かされる。



感想
この頃日本映画だというのに、そこ何処?NZ…? ていう〜映画が多かったので(撮影地として選ばれる理由は充分にわかりますけれど☆)、これはちゃんとした日本の原野山野風景を背景にして撮影が行われていることに、あらためて感動いたしました。
ロケハンにかなりの力を注いだという撮影スタッフ、監督の、並々ならぬこの作品への情愛が計り知れます。特に近江の国は滋賀県を舞台にしている辺りが、もう〜心憎いばかり…!(笑)


他にも実写素材をはめ込みながらのCGや、蟲たちの不自然なようで自然に息づく動きなど凝りに凝っていて…。
その『蟲師』の活躍していたほんの100年前という近世日本におけるはずの、山村ファンタジーな世界観を、見事に構築していたかと、思うのです。
そんな監督や制作側の思い入れ感に、一番感動している訳です…が。


キャスト
実のところ、半分はオダジョー目当てで観に行ったのです!!(笑) ええそんな彼のふとした仕草に漂う徒っぽさに、くらくら〜ドキドキしながら堪能しましたよ!!(笑)
しかしよく演じてはいましたけれど、彼がする(べき)役であったんだろうか?と疑問を感じなくもなく、原作愛好家の方は、オダジョーギンコにやはり違和感を感じられている方が多いようです。
結果的には大大プロジェクトでもあるこの映画、メリット(興行性など)を含めて見れば〜、キャスト的に成功ではあるかと思いますけども……。ん。


他の役者さんも良かったですー
特に、蒼井優ちゃんはどの作品でも光ってますが、ここにおいても空気が違ってました!ほんといい女優さんだと感心しますし…また今後の活躍にも期待したいです〜。
パンフに載っていた2006年ヴェネチア映画祭の写真、赤絨毯の上をあんなに高いポックリ(着物)でちゃんと歩けるのでしょうか?(@_@) 可愛らしいですけどもいやはや、女優さんはタイヘン(>_<)!!



まぁ作品はとても面白かったので、機会があるならば、まだまだ続くギンコの旅の行く末・続編を観たいような気がします…。(原作読まなきゃっ!!!)


…それにしてもジョーも、またまた次々とスクリーン登場予定で、お忙しそうですねぇ〜…?(笑)


あ、初めて行ったこの劇場もすごく感じが良かったですvv