のりこうのくうねるあそぶー

ドリームガールズ

2007年4月11日(水)
ブルグ梅田にて


監督・脚本:ビル・コンドン
制作:ローレンス・マーク
制作総指揮:パトリシア・ウィッチャー
音楽:ヘンリー・クリーガー
原作・作詞:トム・アイン
キャスト:ジェイミー・フォックス、ビヨンセ・ノウルズ、エディ・マーフィ、ダニー・グローバー、ジェニファ・ハドソン、アニカ・ノニ・ローズ、キース・ロビンソン、シャロン・リール、ヒントン・バトル



受賞ラッシュに湧いたこの作品〜今更申し上げることがないので感想だけ。


……とはいえ、この作品、伝説のブロードウェイミュジカルの映画化だそうで、その辺のミュージカル制作の過程から、「シュープリームス』がモデルではない」と原作者たちは仰ってる…とパンフにはありました。
けれどもその類似性は否めなくはなく……その定評(「シュープリームスがモデル」…リンク参照)を信じて観に行ったワタクシです。
それで映画を観て、
よくもダイアナ・ロスが許したなぁ〜」と、
感嘆したものですが、20年も前のミュージカルの方は、やはり「気分良くなかった」らしい…ようなこともパンフで読んで、納得しました…(苦笑)。
この映画に関しては存じませんが…。
たまたま映画を観た日の朝に、今は60歳代の彼女をTVで拝見しまして、その貫禄ぶりに、今なら笑って何事も流せるんじゃないかなぁ〜と想像してみたりしています。(笑)




しかしこの映画…期待したほどには〜〜悪くはなかったけれども……どうでしょう??
モータウンサウンドミュージックの興隆期的歴史ものとしては、背景の描き方が弱いような気がしましたし、或いはアメリカ人にならば充分通じる内容ではあったかも知れないけれども、果たして日本人にあの表面的な背景の流れだけで時代性を掴めたのか、疑問です。
人間の描き方としても、役者さん達は良かったんですけども …ワタクシにはいまいち、しっくり来ない…。

登場人物が多いせいでか?寄り添える人物もいないし、群像劇としても背景が弱い。
もう一つには、話にも人物にも……黒さ」がないからじゃないかと…? 
悔しかったり悲しかったり感情と気持ち・思考までもがストレート過ぎなんです…!
実際の所も、みんなしてそういう…結局良い人間たちだから、なのかもしれませんけれども。なので、ストーリー的にも盛り上がり下がりに欠けたのかもしれません…?



テンポもよく華やかで楽しい作品ではありましたけれども、それはですけども。
この脚本・監督の、前作の脚本作品『シカゴ』の方が、よほど手に汗握る〜エンターテイメントな作品だったかと、何度も感じました。すみません。


役者たちも達者で、歌もノリノリで、衣装も息を呑むように美しく華やかで〜、ご機嫌♪モータウンやディスコミュージック揃いなで、目と耳は充分楽しみました!(笑)
評判のいい、最優秀助演アカデミー賞受賞のジェニファ・ハドソンも、他エディ・マフィーも確かに、好演でした。
が、個人的には、
ビヨンセの無名時代からスターにのし上がった変化と、その貫禄や美しさが、とても圧巻…!!
だったかと。惚れ惚れ見つめてしまいました。さすがかと…!







といったところで……。
あとはどーでもいい…のに〜、しつこく言う〜とブルグは観る映画館として余り好きでない。移動に閉塞感を感じるところが特にイヤ。
音響はさすがにいいんですけどね…@ 


……と終わります。m(_ _)m