どろろ
3月12日(月)ナビオにて。
監督:塩田明彦
アクション監督:チン・シウトン
プロデューサー:平野隆
原作:手塚治虫
主演:妻夫木聡、柴咲コウ
感想
……どうもこうもなかったような。無難であったような…。。。
きっと原作読む方が深い感慨が味わえるのでは?とは思いました。
ただパンフに養老氏が書いている「手塚治虫の作品は、基本的に上品である。…この映画だはそのこともよく再現されている」との通り、お上品ではありましたが…。
しかし、撮影地がNZ。最近どの映画もNZが撮影地 ――ファンタジー系の映画は特にNZ撮影が多いように思われます。なので風景が見慣れていて〜、他の映画の背景と心なしか重なって見えました。おそらくも、撮影しやすいいろんな条件がそろっているのでしょうねーNZは。
それはともかくとして、この『どろろ』も原作とは違い、ファンタジー世界の、何処の何時とは決めない話仕立てにしてあるのはわかります。だけれどもどう見ても、日本の戦国時代が匂いたち、それとNZの背景のミスマッチさ…というのは『ラストサムライ』で感じた観の再現かと思いました…。
あの映画は日本の話なだけに、あの植生等背景のミスマッチさは目に余るものがありました。それに比べたらだいぶはマシな背景処理でしたけれども、きっとワタクシだけでしょうとも、どうしても違和感は所々で拭えませんでした…。
ストーリー。
面倒なのでパンフから抜粋します。
「乱世の覇者となるべく魔物との契約を交わした父の代償に。
その肉体を四十八の魔物に奪われた悲運の子・百鬼丸。
肉体を取り戻す旅に出た彼は、
戦で天涯孤独の身となった夜盗“どろろ”と宿命的な出会いを果たす。
戦の業を否応なく背負わされた二人は、
己の未来をつかむため戦乱の荒野を駆け抜ける!」
ちなみにワタクシ原作知りません。すみません☆
まぁ映画を観て思ったのは、父・醍醐景光の葛藤物語かと…!思って差し支えないような…?父の描かれ方に説得力がありました。話の根底の主筋ですからねー。
結局〜百鬼丸とどろろの関係よりは、百鬼丸の〜父・醍醐の家族話だったように感じられました。
キャストについて。
それほどに、父役・中井貴一氏の存在感たるや、妻夫木クンよりは勝っていたかと。(汗)
個人的には何度か書いているように、妻夫木クンは普通の現代の男の子の演技が一番似合ってるように思います。でもこの役も、特にどこが悪いというわけではなく、無難にこなしていたとは思いますけどもねー。
柴崎コウさんの演技も、悪くはないし描かれ方も悪くはないのですが〜彼女がきれいすぎてそんなにはまりキャラには見えない…という感じでしょうか。(汗)
デザイン
パンフを見ていると、コンセプトデザインやキャラクターデザインがいいなぁ〜vきれいだなぁ〜と見惚れてしまいます。それに合わせてCGや造形物・衣装などが作られているのでしょうから、それらに関しても良かったかと、思います。
……そんなとこ位でしょうか☆