のりこうのくうねるあそぶー

関西フィルハーモニー管弦楽団 第189回定期演奏会

2006年11月30日(木)19時開演
ザ・シンフォニーホールにて


【出演】
指揮 :飯守泰次郎
ピアノ:舘野 泉
管弦楽関西フィルハーモニー管弦楽団



【曲目】
大澤壽人:小交響曲 ニ長調
M・ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調
N・リムスキー=コルサコフ:交響組曲シェエラザード」作品35



会場に入り、開演を待っていると、意外に(失礼!)今日は大入りビックリしました。
舘野さん、だからだよ
というhusの意見に、納得。TVが入っているのにも、「だからかー!」と納得しました、その時は。



それはさておき、初めの曲は…
昭和28年に46歳で夭折された日本の作曲家、大澤壽人
戦前にアメリカやヨーロッパのオケで自作自演(指揮)するなど、華々しく活躍していた人であるが、戦後の日本では苦労されたらしく……とパンフに書かれてありました。


演奏が、初めまとまってなくて〜(汗)、
あまり印象に残らない曲でした。スラスラと心地よく流れてはいってたんですが…睡魔がくらくら……スミマセン。



次のラヴェルの、このピアノ協奏曲は、第一次大戦で右手を失ったピアニストのために書かれた曲として有名で。以前にも実演を聴いたことがあります。
今回それを弾かれるのは、「北欧の貴公子」とでもいうか〜フィンランド音楽院で教授もされて名士で、世界中で人気の高い、舘野泉さん。優しい温かいピアノを弾かれる紳士で、私も好きでした。
しかし02年脳出血で半身不随になられて04年に左手の演奏で復帰を果たされて…!…以後の生演奏を聴くのは初めてでした。


ゆっくりとぎこちなくも登場する舘野氏を、迎える聴衆の拍手の温かさに、私の胸が早くも、熱くなります。本当に彼を応援する方の多さ期待の高さを感じます。


ラヴェルは、華やかでキラキラしい派手な作曲家(という私のイメージ)ですが、晩年に書かれたこの曲は、そのキラキラした音を散りばめながら、重厚な渋い、なんといってもカッコイイ曲でした!!特にラスト〜!!(さすが魔術師・ラヴェル〜!!/笑)
しかし以前に聴いた時よりもずっと、もう舘野さんの円熟味ある演奏に感銘して、音楽の深さも味わえた気がします。
舘野さんの音楽への深い情熱、愛情、執念、それなくしては生きられない、というような…(音楽は確かに生きる力になります…)…演奏に、惜しみない拍手を送ります




最後は、リムスキー=コルサコフ、といえば「シェエラザード」!っていう〜(笑)。
実演も何度か聴いたことがあり、有名なお馴染みの曲です。
哀愁を帯びたメロディの所がちょっと、昔のアニメ「タイガーマスク」の終わりの曲に似てるってことでも有名?ですね!(爆)


いえ、本来は海軍将校だったリムスキー=コルサコフの経歴に相応しい〜大海原を往く船の感じがよく表れている曲ですが…!
えと、演奏は、元気がよくて〜(汗) 夜の海をおどろおどろ〜往くイメージが、全然なかったです…。(つまり好みではなかった…)
曲の素晴らしさは、揺るぎませんけれども!!


ただ情熱的な飯守氏の指揮と、4台ものカメラが舞台を追う様子に、眼を奪われてました…!



あのTVは、舘野さんを録りにきた訳じゃなかったのね…orz という☆