のりこうのくうねるあそぶー

ブレイブ・ストーリー

札幌の駅ビルにある映画館にて

なんだか旅先で見る映画がこの頃多い(笑)?
コレも、札幌の夜を一人で3本見たうちの一つです!

  • 初めに

 原作は、言わずと知れた大作家宮部みゆき氏。 …実は宮部氏の小説は私、「上手いなぁ」と感心はするのだけど、そんなに好きにはなれないのですが〜(汗)。
 そこはまあおいておいて、この映画、フジテレビが映画事業の一大プロジェクトとして起こしただけあって、どこもスキなく高い完成度で上手く出来上がっています
 原作のファンならば、長いお話ですからいろいろ削られた所に不満はあるでしょうけれど、映画という制約で書かれた脚本。といい、やっぱりよく出来ているなぁと、やはり感心せざるをえない。
  

  • ストーリー

 ワタルは平凡な11歳の少年。
 ある夜親友のカッちゃんと幽霊ビルを探検中、隣のクラスの転校生ミツルがビルの最上階段の奥に続く扉に入っていくのを見かけます。
 ミツルは成績優秀、スポーツ万能、女子に騒がれながらもクールで大人びた少年。「扉の向こうに行けば、運命を変えられる、願いが一つだけ叶う」と答えました。
 そして突然ワタルの父が家を出て行き、ショックで母親が病院へ運ばれる現実・崩壊する家庭。愕然とするワタルは「こんな運命間違っている!」と、現実を変えるべく扉の中に飛び込んでいきます。
 扉の中たどり着いた「おためしの洞窟」でワタルに下された能力判定の結果、最低ラインの“見習い勇者”の資格をなんとかゲット。剣と魔法のファンタジーな、幻界<ヴィジョン>での冒険で、5つの宝玉を手に入れることが出来たなら、願いは叶います! 
 次々に降りかかる苦難を潜りぬけ、仲間もできて、旅を続けるワタル。冒険は略(笑)。
 最終的に、自分の願いを叶えるためならば、幻界<ヴィジョン>の世界を、そこに生きる人々を、壊しても構わないというミツルとの戦い、そして自己との戦い手にした思いは…?

  • 映画の世界

 ええ素晴らしいアニメーション。…ただ人物描写だけは…?とちょっと思ったけど(まあミツル君はカッコイイし背景の描き込みがジブリなみに)キレイ〜っ!!と感心。キャラクターたちも可愛らしくて魅力的でした。
 特に(これもジブリなみですが→)音楽がフルオケを使って演奏された楽曲の数々は、確かに、迫力と重量感がありました。
 そしてなんて豪華な声優さんたち!? 松たか子が主人公で声だけだなんて、みたいな…。
 

もともときっと宮部氏の描いた世界の土台が揺るぎないのでしょうが、それをおそらくよくふまえた上なのでしょう。
 初めに書いたとおり、ホントにスキなく! 上手く美しく重厚な迫力で豪華に作られた、アニメ映画でありました…