のりこうのくうねるあそぶー

かもめ食堂

sawanonn2006-07-29

7月29日(土)
六本木シネマートにて
監督 :荻上直子

  • パンフレット!

 パンフレットを買おうと列に並んでいましたら、「かわいいーっ」と女の子たちの歓声があがっていました!!
 そのパンフレット…横の写真ですが、鞄の形になっていて中に、映画のままの、かもめ食堂のメニューがあったり、普通に解説やら写真やら、舞台となったフィンランドの紹介やら、映画の中の料理のレシピもあって、ホントにカワイイ〜っ!!んです(笑)。
 

 あ、この映画は東京旅行中に観まして、この映画館も初めて行きましたが、とても感じのいい映画館でした! 書いているのは、1ヶ月以上たった実は9月なので記憶はあやふやなのですが、簡単に感想を!

  • ストーリー

 原作は、人気作家の群ようこ。(最近作品をとんと読んでいないのですが、とぼけた味わいの話で〜リアルでトホホな女性を描かれる作家さんかと認識してますが、はて…?)この映画の企画を聞いて、一気に書き下ろされた小説だそうです。 
 

 フィンランドの首都ヘルシンキのとある街角で、「かもめ食堂」(ruokala lokki)を開店する日本人女性サチエ。初めは、さっぱり客が来ません…。それでもフィンランド式に(?)のんびり店を構えていましたところ、一人の少年がやって来ます。
 彼は、いかにも日本の漫画好きなオタク少年。「ガッチャマンの歌』を知ってますか?」と聞かれたサチエは、途中までは歌えるものの、続きが出てこず、気になって仕方がありません。
 その夕方書店のカフェで一人の日本女性観光客ミドリを見つけた彼女はつい「ガッチャマンの歌』を知ってますか?」と訊ねてしまいます。ミドリはスラスラと歌詞を書き、それが縁でサチエの客分になり、さらには店を手伝うまでになってしまいます。
 ある日、一人の男性がふらりと入ってきて、美味しいコーヒーをいれるコツを伝授していきました。
 オタク少年トンミと、ミドリサチエ、三人だけの日々がまたしばらく続くのですが、興味本位で覗いていただけのご婦人3人組だとか、少しずつお客も入ってくるようになります。
 そんな頃、またいわくありげな日本人女性マサコもやって来て、店を手伝うことになります。
 そんな日本人女性3人と、フィンランドのお客さんたちのほのぼの〜とした交流…を描いた話です。

 毎日食器をぴかぴかに磨き、夕方になると市民プールで泳ぎ、家に帰って食事を作る、そしてまた翌朝市場で買い物をして、毎日きちんとお店を開く、というゆったりとした日々を着実に送っている主人公サチエ
 「日本食レストランとして観光ガイドに入れてもらえば?」という誘いも、「それは違う感じがするの」と拒みます。彼女は「道行く人がふらりとやってきて、思い思いに楽しく時間を過ごしてくれるような、気軽なお店にしたい」と考えています。メニューもシンプルで美味しいと信じる、おにぎりがメインのお店です。(他にも「豚のショウガ焼き」「鮭の網焼き」「とんかつ」などあります。とっても美味しそう〜!!)
 優しいけれど、そんなきりっとした潔さを持つ主人公サチエや店を慕って、ゆっくり〜と人が集まって来る様子が、あながち嘘っぽくもなく、つい観客や私も、その店に行ってみたくなって、いつの間にか引き込まれていくのです!から、ホント不思議(笑)! 
 ま、いかにもフィクションめいた、特に3人目の女性マサコさんは、絶妙ながらも、やはりあり得ないような存在ではあるものの、映画ですから、夢めいていて、それは楽しく、心地よいです。

  • キャスト他

 主人公サチエ・小林聡美、ミドリ・片桐はいり、マサコ・もたいまさこ 個性派女優3人の共演がかっちりと巧く組み合わさっているし、フィンランド側の役者人らも加わって、撮影とか大変だったんでしょうが、だんだんとシーンが楽しくなっていくように、和やかに撮影されていったんだろうな、と思わせてくれます!
 そんなところも、とてもいい。

  • 好きなシーン

 主人公サチエが、夕方プールで泳ぐところ
 実は私も半年ほどですが、NZのいなかで暮らしたことがあり、日課というほどではなものの、そこの公営プールで、ひとり黙々〜とただ泳いでいたことがありました。それなりのストレスもあって、ひとりで黙々ながらも泳ぐのは、ほっとできる行為でありました。
 サチエが泳いでる姿を見て、そのことを懐かしくも思い出し、映画を見た後実は滞在していたホテルのプールでひとり、黙々泳いだワタクシでした…。
 
 そして、ガッチャマンの歌でしょうか…(笑)


  • 総評、というか。

 激しい葛藤や恋愛があるわけでもなくも、淡々としていて、それなりに登場人物の過去とかも出てきていたはずだけど、思い出すのは、ほんわかとした心地よさだけですね〜。
 最後に出てきた陽水の音楽も心地よくて…。
 こんなような映画に、さすが東京〜!? 若い女の子たちもけっこう見に来ていて「カワイイー」と騒いでいるところも、まあ、とてもおもしろかったです。