村田厚生(trbn)&太田真紀(sop)〜ジョイントライブ〜
川島素晴プロデュース現代音楽ラシヴシリーズvol.4
2006年6月11日19時 神戸・アコースティックライヴ・クレオール
満席でした!
曲目&かんたん感想
- ハンス=ヨアヒム・ヘスポス : ナイ(1979)[sop]ドイツの作曲家。プログラム中いちばん「まともな曲」だとか。
≪ナイ≫は日本語の「無」を意味しているらしいが、むむ「無」ではなかったような。
知らない人が初めて聴くと、太田さんの歌にビックリしてしまうかも…?まだ序盤。
トロンボーン奏者村田さんの技術を駆使した難しい曲らしい。
- キャシー・バーベリアン:ストリプソディ(1966)[sop]
この作品の楽譜は、漫画のようらしい。
太田女史の真骨頂…のような?パフォーマンス付き曲。
- 河島昌史:点と線(2006/初演)[trbn]
川島氏のお弟子さん…!
- 山根明季子:Whirl−手紙魔まみより(2006/)[sop,trbn]
「ポップでライト」。 hus曰く「円広志くらいやれば……」と。確かに…。
「わ、ジョンケージ、寝そう…!」と思ったけど、一番集中して聴いていられた。特にパーカッションに目が離せなく(笑)引きこまれた。あー綺麗だったなぁ…。
- 森 崇博:hybrid-variety(2006/初演) [sop,rec]
えー私としては、最後レコーダーが火を噴くとか、レコーダーを叩きつけて壊す位して欲しかった、…かな。ラップもなぁ…もう少し展開があれば…。でなければもっとコンパクトで済む作品かと。
- ヴィンコ・グロボカール:RES/AS/EX/INS-PIRER(1975)[trbn]
作曲家自身がトロンボーン奏者で、身体的極限を試される曲だとか。うん「すごいだろう?」とそれ(Mな自分)を見せる為だけの曲、かと思った。確かにそれはすごいですけど。
- 川島素晴:インヴェンションlllb (2004/06)[sop,trbn]
瞬間芸の連続のような曲で、面白い材料が散りばめられているのだけどもちょっと選ったり掘り下げたら、もっと面白いのに! 片手落ちな部分も多くて残念かなと、思った。特に最後は蛇足かと…。むむむ、残念、ごめん!
一番笑えたのは「お客さん、こういうとこ初めて〜?」「初めて〜」と答える村田氏の純朴さ…!
こんなちっちゃい箱向きのライブコンサート曲目でした。
曲目の色が似てる気がするのでいっそ正調な曲?とか挟めばメリハリが効いて引き立ったかも…。
現代の作曲家たちの曲は、もっと大きく遊べたら…とは思いますが良くも悪くも「今風若者気質」がというか時代があらわれてるなぁ、と思いました。