のりこうのくうねるあそぶー

13−15日 信越北アルプス

「旅」といっても行く先々でやってることは、山登りと温泉(銭湯)入浴と駅前デパ地下食品店巡りか、本屋探し…です。
いい本屋(漫画込み蔵書の多い)がある街が好き!
あ、美味しいお土産買うのも好きです。
日本三百名山踏破をおおまかな目標に〜、故に全国旅してる)


夏は北アルプス
信州とはいえ、ほとんど越後と越中との3県境…信越でした
お盆の北アは混むし、山小屋のせんべい布団で寝ると滑落の後遺症で背中が痛いから避けたい!所、どこ行っても暑いからやっぱ夏は北アと、夫の企画。
ほとんど行き尽くした所だけど、槍・穂高近辺の銀座コース等メジャー所を避ければ、広いからマイナーコースはある。お盆の餓鬼岳で宿泊2人ってのもあった。
ちなみにお盆は一畳に2、3人で寝るのが平均。
今回は北の外れ、風吹大池と白馬大池を巡る。
約3時間隣の白馬山荘は一晩三千人だからね、つい先日の白馬大雪渓の崩落事故で、登山人口がどう動くか、賭でもあった。
にしても、2泊3日で歩行計約10時間なんて、前なら1日で回ってたよ
って位、最近はのんびりコースの旅(登山)ばかり。体力ガタ落ち。


登山人口のゆくえ
大阪発新潟行き夜行急行「きたぐに」に乗る。
発車2時間前から待機してたので座れたが、立ち客が思ったより出なかった。
この電車が一番混むのは秋の連休、2時間前でぎりぎり座れるか?だ。だが、
ここ1、2年で急激に登山人口が減っている」らしい。
高齢化で、山より街道歩き(塩の道とか)に移っているとか。でなければ、
通年なら何百人も歩いてる大雪渓での事故だから、もっと死傷者でてもおかしくない
と風吹大池小屋のおやじの談。だから、なるほどとも思う。
きたぐに」の前発、長野行き夜行急行「ちくま」もガラガラやったもんな…。
中高年が支えた登山ブームも、ここらで頭打ちらしい。
ちなみに登山者93%位がおばちゃんで、3%が若い女性で、残りやっとで男性。全平均年齢60歳位。南アルプスなら事情がかなり変わってくる(おっさんばかりな)はずだが。
北アは若い女性単独行も多い。数年前の自分のような…。ガンバレ女の子!&男の子!

 
風吹大池へ
朝、糸魚川で乗り換えて平岩から蓮華温泉へバスに乗る。
登山者でごった返す上高地、室堂、折立等の人気登山口とは打って変わって、マイナーな入山口らしい、バス乗客も6人ほどだった。小雨も降っていたし…。
そして北アの登山道とは思えない茫々としてぬかるみの登山道
上越の山くさいね、植生も…」
秋なら紅葉がきれいそうだが、花もないし地味〜な道をゆっくり3時間登る。
雨は上がっていて、池巡りをする。周遊1時間ほど。水芭蕉が道の真ん中を陣取っていたりと、なるほどな「団体客をいれたら、一変で(自然が)壊れる」湿原帯(=ぬかるみ)。
今は花の時期も終わって、紅葉にはまだ早い、端境期で超地味な風景…。これでも(華やかな)北ア。
承知で来たのだから、人が少なくてそれはそれでよい、として。
風吹大池の小屋は、4人の宿泊客と1張りのテント…。これってお盆の北ア?  
予約してない客を歓迎してないおやじの料理はしかし、とても美味かった!
身の厚いぷりぷりのサバのみそ煮込み、肉じゃが他、食器もプラスチックじゃないし。布団もせんべいになってなくてふかふかしてたし。国土省の援助もあってかソーラー電気がついてるし、いい山小屋だった〜。


白馬大池(やっとな北アルプス
「道は荒れてるぞ」
とおやじは言っていたが、所詮は北アルプス。道は刈り払いされているし、上越らのマイナー山のぬかるみ道と比べれば、おだやかな方だろう。約3時間、栂池ロープウェイからの道と合流するまでは二組としかすれ違わない。が、合流した途端、
おお〜、さすが北アルプス!」もう何人だか数えられない、たくさんの人、人、人
岩ゴロゴロの道を2時間ほどずんずん登っていく。この栂池からのコースは登山初心者っぽい歩きの人が多い感じだ。危なっかしいというか、でも踏み抜かれた道は不用意に気を抜かなければ、安全しっかりした道だ。
山上湖としては北アで一番大きい白馬大池
ここまで来ると、稜線は残雪と這松があり、高所の山らしい。
ガスがかかっているが、雪倉岳や小蓮華山の白と緑の急峻な支稜線が心ときめかす
「おお、さすが北アルプス」だった。


白馬大池の小屋は
「混んでます」張り紙をしていたが、宿泊は100人いってないんじゃないかな。ゆったり泊まれた。飯は今時珍しくカレーで&フルーツで、残念ながらいまいちでしかも敷布団4枚重ねても背中が痛いせんべい布団だったが、休憩室の蔵書が素晴らしい。漫画がたくさん(笑)
5巻までしか読んでなかった「ピアノの森」が8巻まであって、続きを読めたのが嬉しい。インテリな夫には「MASTERキートン」を勧める。名作ですから☆ 2巻読んで結構満足したらしい彼は、私の読む「ピアノの森」を1巻から読み始めた。彼は音楽家だからね。
そうそう出てくるんだよ、奴ら
と主人公が弾くピアノに出てくるモーツアルトショパンが受けた模様。
他私は高橋留美子の「人魚の傷」とか読んで過ごしたのだった。


蓮華温泉
翌朝は、雨だが時折小雨にもなり、ゆっくり2時間下るだけ。
8時に着いた蓮華温泉ロッジの温泉&休憩室は、さすがにまだ入れなくて、バスも3時間ほど待たなきゃなんないし、露天温泉巡りでも行くことにした。30分位歩いて4カ所ある。雨降ってるから、誰も入りに来ないだろうな、と。入れたら、入ろうかと。
脱衣所もなくて、登山道のすぐ脇に掘った風呂だ。だがそんな事で怯む私でない
はっきり言って天然露天温泉、混浴には慣れている。
(さすがに昔北海道で一人で入ってた時、知らないオヤジが入ってきたのにはちょっとびびったが。しかも巻いていた「バスタオルを取れ」だとか言われて。)
ところで上にある源泉帯にはオッサン達が入っていったらしく、我々は下の仙人の湯に入る。(昨日の写真アップした所)景色が広々して、気持ちいい〜。
出てから、またロッジの風呂に入って、髪と身体を洗い、食堂でカレーを食べる。
そんなこんなしてる内に、バスが来て、あとはJRで連絡良く青春18切符で帰阪したのだった。


ところで福井駅
でだけ、約40分時間があった。
富山とか金沢駅ならよく途中下車するが、今回時間なし。そして久しぶりの福井はめちゃ福井らしくなく小綺麗に改築されていて驚いた! 駅外は取り壊し中の様だったが。で駅前に確かいい古本屋があったはずだが…。
「飯食いたい」という連れにつき合って、新しい駅ビルに入る。残念ながら本屋は入っていない。(結構多いんだよね、本屋のない所…、文化度低いと思うよ?)
まあ、福井といえば「蕎麦とカツ」!!
(これって北陸と東海地方の文化の合流?)
ってわけで、ま新しい小洒落た蕎麦屋で、ボサノバを聴きながら、カツ丼付きの蕎麦定食を食べた。美味しかった…。
で土産は、越前そばを購入。ホントは「焼きサバ寿司」も買いたかったが、売り切れだった、ぐすん。