のりこうのくうねるあそぶー

『皇帝と公爵』

製作2012年フランス・ポルトガル合作
監督バレリア・サルミエントhttp://eiga.com/movie/78040


ああ長かった。そういえばこの監督作品、前も長かったなぁ〜苦笑
フランス・ナポレオン軍のポルトガル進攻と、迎え撃つ英国ウェリントン将軍。
歴史的に大変興味深く、また戦争の愚かしさは古今東西変わらないな、と…。

『スプリング・フィーバー』

製作2009年中国・フランス合作
監督ロウ・イエ http://eiga.com/movie/55045/

2010年中国映画。とはいえ国より映画製作・上映禁止処分を受けている監督の作品で、処分を無視して家庭用デジカメで製作され、一大センセーショナルを興した・・・のかな?(笑)
それが今回は監督祭りで3作上映があったんですが、気づいたのが一昨日で、コレ(最終上映)しか観れなかったんですが、ほんと観れて良かったぁあああー!!!!(笑)

ま、これは青年・・・男女男男女5人の愛憎劇で。深い情愛が描かれているんだけど、その割には展開が早く流れて行ってどこに着岸するのか?、さっぱり読めなくて気が離せない映画でしたねー。(苦笑)
公式サイト曰く――
「狂おしいほどの欲望と絶望。移ろい、漂う、心と身体。
寡黙ながらも激しい感情をデジタル映像が捕らえた静謐な画面からは、複雑に絡みあう想いと衝動が溢れ出し、
南京の日常の中で紡がれる普遍的な愛の物語が浮かび上がる。」

そんな映画でした。そう、「うつろう」感が秀逸ですぅと感じられる。面白かったです。
もしDVDで観てたら、画像が暗くてちょっと見られないかも。。。

『カッコーの巣の上で』


製作1975年アメリ
監督ミロス・フォアマン http://eiga.com/movie/43356/

1975年のアメリカ映画で、アカデミー監督賞、ゴールデングローブ賞 監督賞 受賞作品。さすが名作でしたねー。やっぱり昔のアメリカ映画はいいわ〜v
精神病病院での出来事が描かれており、新しい入所者により奇妙ながらおっさんたちの友情や連帯が芽生えていく各所調所のシーンがとても素敵なんですけど! 
まぁ昔なこともあってか(人権保護的に)、なかなか厳しいラストでした。。。。
うーん味わい深いというか、いろいろ胸に残りますね・・・。

『さよならアドルフ』


製作2012年 オーストラリア・ドイツ・イギリス合作
監督ケイト・ショートランド http://eiga.com/movie/78235/

『さよならアドルフ』は、ナチスの高官だった両親が敗戦後に拘束され、残された子供たちの行く末を描いた作品。
遠くに住む祖母を訪ねて、敗戦直後の荒廃したドイツ国内を幼い妹弟4人を連れて厳しい旅をする、多感な14歳の長姉役の演技が、それは非常に秀逸でした。
人物台詞ではなく映像演出で語る手腕も、胸に訴えてきて、印象的なシーンが頭に残ります。

『17歳』

製作2013年フランス
監督フランソワ・オゾン http://eiga.com/movie/79373/


『17歳』は、大好きなオゾン監督の作品。1月に福井まで観に行った前の作品が『危険なプロット』と相関関係にあるとか。
前作は男子学生だが描かれたが、今回は女子学生が主役で、それぞれ10代の心の闇というか、性衝動的な言動(こちらは明らかな売春行為)を描いていて、興味深い。
作品は季節の局面を場面として描き分けていて、途中途中シャンソンポップ?(あちらでは有名らしい)が入ってくるところが、非常にフランス人のオゾン監督らしくて面白い。なんでしょう…別にそんなに重い問題でもない感ですよね。10代とはそんなもの的な…(笑)。主役も美人で眼福!他の人物たちも個性的で印象が深い。

映画2本

両作品いずれも10代の少女が主役で、心に巣食う闇的な衝動を描いていて。どんな時代環境であっても人間はただ幸せでいられないよなと感じる。
またどちらもこれからどーすんの?的ラストでゾクゾク満足♪(笑)

『永遠の0』


製作2013年日本
監督:山崎貴 http://eiga.com/movie/58291/


原作読むために観たんですけどね。まぁ泣かせる映画としてはよく出来ていたのではないか。かなりの啜り泣きが聞こえました。
主人公姉弟が祖父の足跡を探して戦争のことを調べていくんですが
綺麗すぎて、ワタクシには違和感が。
主人公祖父のドラマにだけ焦点があてられているので、この太平洋戦争の大局的な意味などが伝わっているのか、描かれていないように思う。
なぜ日本はこの戦争に突入したのか。当時の世界情勢や、日本軍の無策無能さによる・・・あの凄惨な南洋戦線・・・等々
なんとなく伝わっているだけで、本当のことを教えられていない教育、
なぜなのか?原因や真理を追及しない国民性? 
映画見て、泣いて「良かったよー」って言い合って、今の平和を喜び?なんとなく平和主義でいられる・・・安楽さに、時々ムカつきながら、・・・どうしようもないんですけどね。
原作パラ読みしただけだけど、短い時間の映画よりは、ちゃんと描かれているようでちょっと安心。
題名の綺麗さからも、手に取りやすい本として、まぁ入門としても興味をもってもらうだけでも意義があればいいかな、と思う。いつか、読む予定。

大脱走』っていう大昔のマックイーンらがカッコいい映画があるんですが、あれも大戦中の話で、当時ドイツ軍の捕虜になった祖父を持つカナダ人の方が毛嫌いしてたのが、忘れられない。