のりこうのくうねるあそぶー

2012年に観た映画

2月
・『明日泣く』 
監督 内藤誠 主演 斉藤工
【解説抜粋】色川武大阿佐田哲也)の小説を映画化。小説を書くことができなくなってしまった小説家と日々気ままに生きるジャズピアニストの物語が展開する。
【感想】→世間からはみ出した不器用な男女の生き様を描いた、昭和な青春ムービー。
斉藤工が学ラン姿の学生時代〜壮年までを演じる様が見物でした♪


4月
・『シャーロックホームズ シャドウ ゲーム』
 監督 ガイ・リッチー 出演: ロバート・ダウニー・Jr., ジュード・ロウ, ノオミ・ラパス.
【解説抜粋】シャーロック・ホームズジョン・ワトソン、おなじみのコンビに謎の女占い師を加えた3人が、ある事件を裏で操る最強の敵との死闘を繰り広げる。
【感想】→第1弾を知らず、ただビクトリアン英国の世界を楽しみに観に行ったのに、現代物ばりのアクションシーンの連続で・・・(迷)。
ホームズの変人キャラ設定をもっと知っておけば良かったかも。&ホームズ&ワトソンの濃い友情が…という?1作目はちょっと観てみたいかも。
衣装やセットは素晴らしかったです。

・『裏切りのサーカス』 
監督: トーマス・アルフレッドソン. 出演: ゲイリー・オールドマン, コリン・ファース.
【解説抜粋】元MI6諜報員の経歴を持つ作家ジョン・ル・カレによる人気スパイ小説を映画化。英国諜報組織の中枢に20年も潜入しているソ連の二重スパイを捜すため、引退生活から呼び戻されたスパイが敵味方の区別もつかない中で真相に迫る姿を描く。
【感想】→映像から漂ってくる緊張感や重厚感に引き込まれ、俳優達のストイックな格好良さに、腰シビレ!難解なストーリー展開に頭をフル回転させられながら、ハートをわしづかみされました。
1回では飽きたらず、2回観てから原作を読み、もう1回(合計3回)観て、大満足。
ポール・スミス東京丸の内店での写真展も、観に行きましたvv 


5月
・『第九軍団のワシ』
監督:ケヴィン・マクドナルド 脚本:ジェレミー・ブロック
原作:ローズマリ・サトクリフ『第九軍団のワシ』(岩波少年文庫刊)
出演:マーカス/チャニング・テイタムエスカ(マーカスの奴隷)/ジェイミー・ベル
【解説抜粋】「アーサー王」シリーズで著名なローズマリー・サトクリフの小説を映画化した歴史ミステリー。スコットランドを舞台に、ローマ軍の象徴“ワシ”とともに消えた第九軍団をめぐり、20年後にかの地にローマ軍人としてやってきた指揮官の息子の活躍を壮大に描く
【感想】→・・・戦闘シーン(&対現地蛮族人)ばかりが凄まじくて、本題がかすんだ感じ・・・。
原作はとても素晴らしいのに。


・『テルマエ・ロマエ
監督: 武内英樹. 出演: 阿部寛, 上戸彩, 北村一輝.
【解説抜粋】古代ローマ帝国の浴場設計技師が現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう、ヤマザキマリの人気コミックを実写映画化。日本屈指の顔の濃い役者陣の成り切りぶりにも注目。
【感想】→ははは、ローマ人と遜色のない?、日本人きっての顔の濃〜〜い俳優陣が、超おもしろかったです♪


6月
・『鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言』
監督: 山崎佑次. 出演: 西岡常一, 西岡太郎, 石井浩司.
【解説抜粋】法隆寺の昭和の大修理、薬師寺白鳳伽藍復興工事などに携わり、飛鳥時代から続く寺院建築の技術を後世に伝えることで「法輪寺の鬼」「最後のの宮大工」と呼ばれた西岡常一(1908〜95)の生涯に迫ったドキュメンタリー..
【感想】→貴重なドキュメンタリー。 観ることが出来て本当に良かったと思う。
日本人のいにしえの叡智を追求し、自然への深い洞察や、その自然が育てた木のいのちを、そのいのちを建築に引き継ぐ真摯な姿に、胸を打たれ、頭が下がります。
建築の世界でも、引き継ぐ人が現れるよう祈るばかりです。


9月
・『おおかみこどもの雨と雪
監督: 細田守. 出演: 宮崎あおい, 大沢たかお, 染谷将太.
【解説抜粋】『時をかける少女』や『サマーウォーズ』など、新作を発表するごとに注目を集めてきた細田守監督が手掛けたアニメーション。ヒロインがおおかみおとこと恋をして結婚し、出産、子育てなどの日々を送る13年間を映し出す。
【感想】→素直に感動しました。・・・北アルプスのあの辺…と思われる(笑)風景描写がとても美しい。


・『天地明察
監督: 滝田洋二郎. 出演: 岡田准一, 宮崎あおい, 佐藤隆太.
【解説抜粋】冲方丁原作の時代小説を映画化した娯楽大作。江戸時代前期、800年もの間国内で使用されてきた中国の暦のズレを正し、日本独自の暦作りに専念した実在の人物安井算哲の半生を描く。
【感想】→原作よりわかりやすくシンプルなストーリーになっているので、映画としては悪くないかと思う。大がかりな星観測のセットなども見応えがありました。
ただ原作による、登場人物や時代背景の深さやおもしろみは、読まないとわからなかったな。


10月
・『劇場版TIGER & BUNNY -The Beginning-
監督: 米谷良知. 出演: 平田広明, 森田成一, 寿美菜子
【解説抜粋】超能力を持ちながら、時に迷い、失敗もするヒーローたちの姿が共感をよび、アニメファンの枠を超えて人 気の「TIGER & BUNNY」が映画化
【感想】→・・・・TVシリーズの1/3ほど? え? 翌年「秋」へ続くって…!? 当惑だけが残ったよ…。


・『バレエに生きる 〜パリ・オペラ座のふたり〜』
監督: マレーネ・イヨネスコ. 出演: ピエール・ラコット, ギレーヌ・テスマー.
【解説抜粋】世界最高峰のバレエ団パリ・オペラ座の振付師として60年以上も活躍しているピエール・ラコットと、彼の妻で元エトワールのギレーヌ・テスマーの半生を追ったドキュメンタリー。 .
【感想】→素晴らしい!! ご夫妻の半生の中に、往年のバレエダンサーの貴重なフィルムがいくつもいくつも出てくるので、感動と興奮と喜びで、ただただ幸せでした。


・『劇場版 魔法少女まどか』前後編 
監督: 宮本幸裕. 出演: 悠木碧, 斎藤千和, 水橋かおり
【解説抜粋】緻密な構成と唯一無二の世界観でファンや識者からの称賛を集め、第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を筆頭に数々の賞を受賞した深夜アニメを再構築した劇場版。不思議な運命に導かれて世界を守る魔法少女となった者たちの姿を、壮大なタッチで活写する。キュートなヒロインたちにファンタジックな設定という魔法少女アニメの定形を固持しつつ、それを破壊するかのような予定調和で終わらぬ先読み不可能な展開、希望や生死などを深遠に見つめたテーマを用意した斬新な内容には、アニメファンならずともうならせられる。
【感想】→キュートなヒロインたちに対して、とても斬新な現代アート映像…というか、不条理な魔法表現。ひっかかります。


11月
・『最強のふたり
監督: エリック・トレダノ, オリヴィエ・ナカシュ. 出演: フランソワ・クリュゼ.
【解説抜粋】車いすで生活している大富豪と介護者として雇われた黒人青年が垣根を越えて友情を結ぶ、実話を基にしたヒューマン・コメディー。年齢や環境、好みも異なる二人が、お互いを認め合い、変化していくプロセスを描いていく
【感想】→いやぁ〜笑いました! 
簡単な解説を読んでいて、もっと深刻なヒューマンドラマかと思って観始めたのに、だんだん物語が進むにつれ、話というか登場人物やセリフの可笑しさに、笑いっぱなしになって…、なのにすうーっと涙がこぼれて、静かに感動していました。
とても、フランスらしい人生観。
上映期間がどんどん伸びて新年すぎてもまだ上映しているのも頷けます。
ハリウッドリメイク話があるそうですが、この可笑しさがハリウッド映画で再現できるとは思えません。


・『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』
監督: 庵野秀明. 出演: 緒方恵美, 林原めぐみ, 宮村優子.
【解説抜粋】長きにわたり人気を維持し、メディアミックス展開も積極的なテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を映画化した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ第3部。最終章に向けて、誰もが予測不能な物語が展開する。制作陣は前2作同様、総監督の庵野秀明や、鶴巻和哉摩砂雪らの面々がそろう。劇場版ならではの迫力ある映像表現に加え、結末に向けてどのようなストーリーとなるのかに注目。
【感想】→わからん!!(爆) 
前回までわからなさをツッコミあう友人と観ていたのにその友人が引っ越してしまい(涙)、今回は若い友人と観ました。・・・世の中(特に日本のものは)、わかりやすくただわかりやすいよう表現されるものが多いだけに、この不親切感が、人気を?ワタクシの気持ちも、引っ張るのかしら?(笑) そう人の世は、わかることだけがすべてじゃないよ、わからないことをわからないなりに考えることが必要なんだと。。。
しかし映像表現の迫力にはますます磨きがかかり、劇場の椅子に縛り付けられるように、圧倒されます。


・ライヴビューイング・英国ロイヤルバレエ『マノン』
【出演】マノン:タマラ・ロホ、 デ・グリュー:カルロス・アコスタ、 レスコー:ホセ・マルタン 他 英国ロイヤル・バレエ団
【原作】アヴェ・プレヴォ
【台本】テオフィール・ゴーティエ、ハインリッヒ・ハイネ
【振付】ケネス・マクミラン
【演出】モニカ・メイソン、モニカ・パーカー
【音楽】ジュール・マスネ
【編曲】レイトン・ルーカス、ヒルダ・ガント
【美術】ニコラス・ジョージアディス
【演奏】コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団

【解説】プレヴォ−の小説「マノン・レスコー」に重厚で演劇的作風で知られるケネス・マクミランが振り付けた。同じマクミランの金字塔の一つ、「ロミオとジュリエット」に比するドラマティック・バレエの傑作。
16歳の自堕落な美少女マノンと献身的で一途なデ・グリューの悲恋物語。爛熟した貴族文化の只中、デ・グリューを愛しながらも富に負け、浪費と不貞の果てに愛する男を破滅させる宿命の女、マノンの波乱に満ちた生涯をマクミランが甘美で哀切感漂うマスネの音楽を背景に濃密に描く。
【感想】→良かったですv


12月
・『ミステリーズ 運命のリスボン
監督: ラウル・ルイス. 出演: アドリアーノ・ルース, マリア・ジュアン・バストス.
【解説抜粋】巨匠ラウル・ルイスが、ポルトガルの文豪カミロ・カステロ・ブランコの小説を映画化した。19世紀、動乱期のヨーロッパを舞台に、ある少年の出生の秘密をたどりつつ激情や野心に駆り立てられた人々との出会いを映し出す。4時間半の壮大な物語。豪華で絵画のように美しい幻想的世界に魅了される。
【感想】→4時間半…そんなにかけるほどの話じゃないと思った。


・『危険なメソッド
監督: デビッド・クローネンバーグ. 出演: キーラ・ナイトレイ, ビゴ・モーテンセン.
【解説抜粋】デヴィッド・クローネンバーグ監督が、脚本家クリストファー・ハンプトンの戯曲を映画化した伝記ドラマ。精神分析の礎を築いた偉大な心理学者、ジークムント・フロイトカール・グスタフユングが師弟のように絆を深め合いながらも、ユングの患者であったザビーナ・シュピールラインをめぐって葛藤し、決別するまでを描く。
【感想】→事実とは違う所もあるにせよ? フムフム…と、フロイトユングの関係に感心させられました。


・『のぼうの城
 監督: 犬童一心, 樋口真嗣.  脚本(原作) 和田竜  出演: 野村萬斎, 榮倉奈々, 成宮寛貴.
【解説抜粋】戦国末期、豊臣秀吉石田三成勢の2万人の大軍に屈せず、たった500名の兵で抗戦、勝利した実在の武将・成田長親の姿を描く時代劇。
【感想】→先に原作を読んでしまい、あの面白さが描けてない(犬童監督のらしさが出てない)かと思いましたが。
夫にも原作を読んでもらい、自分で映画も観てきたようで、でも「よく出来ている」と感心していました。 ・・・まぁ、それぞれですよね。


・『最終目的地』
監督: ジェームズ・アイヴォリー. 出演: アンソニー・ホプキンス, ローラ・リニー.
【解説抜粋】 巨匠ジェームズ・アイヴォリー監督が手掛けた文芸ドラマ。自殺した作家の伝記執筆のため遺族が暮らす南米ウルグアイを訪れた青年の存在が、彼らの間に波紋を投げ掛け、それぞれが人生の最終地点を問うさまを描く。
【感想】→真田広之が乗馬シーンはお侍に見える!(笑)・・・とかいうのはさておき。
アイヴォリー監督らしい・・・格調高さがあって、人生の妙味に頷かされます。
それぞれの最終地点が見つかって良かった…・という.それぞれの役どころを演じる俳優たちの説得力ある演技や、やはり監督の上手さに、脱帽です。 あと、音楽が良かったです!!