のりこうのくうねるあそぶー

松方ホールシネマ・クラシックスシリーズ? 「自転車泥棒」

2009年11月10日(火)
神戸新聞 松方ホールにて


監督 ヴィットリオ・デ・シーカ
原作 ルイジ・バルトリーニ
音楽 アレッサンドロ・チコニーニ
脚本 チェザーレ・ザヴァッティーニスーゾ・チェッキ・ダミーコ


第2次世界大戦後のイタリア。戦後混乱の都会で、唯一の商売道具の自転車を盗まれた父子が、まる一日、その行方を捜し歩く。その父子の目を通して、戦後の貧困にあえぐイタリア社会をドキュメンタリー的撮影手法によってリアルに映し出す。
敗戦国の戦後のどん底を痛感させるネオレアリズモの秀作。



【感想】
「可哀相な映画」と聞いていましたが…( ̄~ ̄;)ウーン…
自転車泥棒されてしまうなんとも言えない歯がゆさは、現代にも通じるものはあるけれども…、この時代の絶対的な切実感が、ヒシヒシと実に胸に迫ります。
なんとも救いようのない世の中の無常さと、この解決感のなさそのままに投げ出されて、呆然…としてしまうけれども、だからこそ、ヨーロッパ映画らしくて、良かった!かと…(;^_^A
まぁアメリカ映画では絶対ない、っていうのが良いですね〜。