のりこうのくうねるあそぶー

矢野顕子リサイタル

sawanonn2009-02-15

2009年2月14日(土)18時開演 
サンケイブリーゼホールにて


ゲストが現在活動休止中のELLeGARDEN細美武士。たいそう人気が高かったグループだそうで、ファンの友人のために、ライブチケットを当てる(抽選)ため、ワタクシも友人20人くらい総動員して協力したのにダメだったという…。(-_-;)
そんな話でもなければどんな方か知ることはなかったでしょうけども、矢野のあっこちゃんが彼をゲストに…ということで、そのファンの方と行ってきました。


それにしてもその人気ぶりがうかがわれました。や〜控えめなんでしょうけども彼のファンたちの喜びようが目立つこと!(笑)
その細見氏…ファンの方曰く「借りてきたおさるのこ」みたいだったとか…?
確かに…(^_^;) かなりあっこちゃんにご遠慮されてた様子。


「…どこまで突っ込んでいいのかわからない」と言いながら、
「『はだしでステージに立ちたい』って言ったあなたのために、怪我しないようにわたしがその辺を掃いておいたわ」
おっしゃるアッコちゃんに細見氏はステージを裸足で!ギターを抱え首を竦めつつ
「…………いえ矢野さんは『撒菱撒いておく』って言ってました」
「そういえば忍者ってあんなにピチッとした格好で、どこに武器を隠しているのかしら? 撒菱とか手裏剣とか鉄製だと重いでしょうに、どうやって作られているのかしら?」
とうとうと話しつづけるあっこちゃんに、ボソッと(心配されてか)ツッコミ。
「……話がライブと全然関係ない方向へ…」


ははは、いつもそうなのよ@ 
っていうかここ最近特に彼女は「自宅でもステージでも変わらない」とか言って、ステージ上で独り言もブツブツ、演奏予定曲も気の向くまま…。
そして糸井重里氏を「矢野専用雑記作詞家」みたいなおっしゃりよう…!(笑)←ワタクシも彼の作詞のあっこちゃんの曲、大好きです


ま、彼も話が突然「足を組むとき、上の方の足をもう一回後ろに回し組んで…」←ポーズを取りながら話だし。
それは「へびのよう」「タニシのよう」だとか言われさらに「ちゃんと男座りしてごらんなさい」
指導されるもっ! …出来ない細美氏だったり。(-_-;)
「ホテルの壁とベッドの際で90度になって寝ると落ち着く」だとか、そうとうヘンなことをおっしゃって、あっこちゃんに呆れられてました☆


ですがあっこちゃんは
「東京だと気軽にお友達を呼んで(こんな)ライブもよくできるのだけど、今回は大阪で、こうして出来るのが嬉しいわ〜」とおっしゃって
東京の人は見れないのよvなんて付け足しサービスも。(笑)


「…こうしていろんな方と一緒にやれる人はそんなにいない、でしょう。…それは、自分が特別って意味じゃなく、」
「…うーん、ステキなお洋服を気に入って買ってきて家で着てみても! …悪くはないんだけど、何と合わせたらいいの? ってなる時があるじゃない。 …そうじゃあなくて、ジャージの上に羽織るようにその辺で適当に買ってきたものを、結局はいつまでも着ているような…」
と話しつづけてから、バッと正面切って!

「わたしはそういう“ジャージ女”です!」





「…最後は雑巾でも使えるという…(笑)」
そうおっしゃいますが、彼女はでも、特別な存在ですよね〜。
そうして彼女のピアノを伴奏にして歌うことの贅沢さをしっかり味わっていらした細美氏のなんてかわいらしく、そしてなんて幸運なことだったでしょう(笑)。それはファンの方にとっても。


…きっと……そうなんだ!(笑) 
ワタクシ長ーーく彼女のファンをやっているのでもう、日本音楽界における彼女の位置があんまりよくわからなくなってるんですよね、おそらく。


細美氏がはじめに紹介され出ていらした時
歯医者の待合室で並んでいるようだった」と形容し(早く終えたいけど始まって欲しくない☆みたいな)なんておっしゃってましたが、歌い終えてかなりほっとしたことでしょう。(笑)


最後のアンコールに2人でもう一度、そして「せっかくだから2人で曲を作りましょう」ということで作られた新曲…仮タイトル「やさぐれLOVE(はぁと)」を熱くデュエットされていらっしゃいました。
ええ、演奏は鳥肌弱くらい素晴らしかったのだけど、曲のクォリティは、……おそらくどちらのアルバムにも入れないんじゃないかと、ワタクシは思いました(^_^;)。
……ですが、そのまま入っていたら、ごめんなさい。m(_ _)m

今夜の曲目は正直…ライブでは聴いた気がするのですがあんまり知らない曲が多かったので…え(最近アルバムちゃんと買って聴いてないので)すけども、んーやっぱり良いな〜…と。
 




あの彼女の天啓のような歌声&ピアノに、何度も視界がにじんでなりませんでした。
(ただ…ここのピアノ鍵盤はあっこちゃんには若干重そう…に感じられましたけどね?←私感)


また、ぜひいつでも大阪来て下さいませ! お待ちしています。



なお、このホールは、ワタクシが高校生の頃よくリバイバル映画を観に通った旧サンケイホールでした。
新しく生まれ変わったサンケイホールブリーセは、劇場中が漆黒で外が真っ白なモダンな装いでしたが、見た目よりも椅子はクッションがよく利いて座り心地良いし、傾斜もよく(「落ちないよう」ってあっこちゃんにも心配され…)視界がよく開けてなかなか良いホールだったかと思います。(前の方が前のめりになられると後ろは見えませんけども←)
もちろん音響も良いです。
なお2
「‘ブリーゼ’って風が通るっていう意味らしいけど、窓はありません」とは、やはりあっこちゃんの言でした☆