のりこうのくうねるあそぶー

奈良ゆみさんのソプラノリサイタル

sawanonn2008-04-29

優しき歌「夢と夢を紡ぐ芳醇のハーモーニー」


2008年4月26日(土)19時開演
モーツアルト・サロンにて


【出演】
ソプラノ:奈良ゆみ 
ピアノ:谷口敦子
アンサンブル:池川章子(1violin)、中野千瑛(2violin)、中野祥世(viola)、飯田精三(violoncello)


【プログラム】
C.ドビュッシー:シャルル・ポードレールの5編の詩
E.ショーソン:終わりなき歌(Ch・クロ)
G.フォーレ:優しき歌(P・ヴェルレーヌ



【感想】
プログラムノート「解説」がとても良いです〜。
19世紀から20世紀の、歌曲においての詩文学の影響があり、上記3人のフランス人作曲家の、詩から受ける作曲の取り組みなどの思索が書かれていて大変面白く感じました。


曰く、ドビュッシーは詩の世界にさらに価値を生み出そうと挑み、ショーソンは詩の世界を守ろうと協調し、フォーレは詩と自らの音楽の一致を目指す…というか詩の名作に触れて影響を受けた結果、一体となった作品を残した、とあります。(たぶん(^^;))
3人3様の詩と音楽の取り組み方と、詩人の解説もあり、コレを書かれた方の見方に感銘いたしました。


演奏を聴きながらそんな、解説を思い出しつつなるほど…!と頷いたり、
そんな詩と音楽――その世界を表現された奈良さんと他の方の演奏に、聴き惚れました


歌われる奈良さんの真摯な姿は、神々しいように美しくかっこよく!素晴らしかったです。
学生時代から「DIVA(ディーヴァ)」の貫禄があったそうで……そんな彼女の気さくで可愛らしくステキなお人柄にも、思いかけず触れることがて、恐縮でした。(笑)


また、弦楽が付くのは珍しいらしく――実際難しい演奏で大変だったと聞き、その素晴らしい演奏を聴かせていただく貴重な体験ができた幸運にも、感謝したいです。