のりこうのくうねるあそぶー

歌劇「ばらの騎士」びわ湖ホールプロデュースオペラ

sawanonn2008-02-03

2008年2月2日(土)14:00開演
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホールにて


台 本:フーゴ・フォン・ホーフマンスタール
作 曲:リヒャルト・シュトラウス
指 揮:沼尻竜典
演 出:アンドレアス・ホモキ
管弦楽大阪センチュリー交響楽団



物語
若い青年貴族・オクタヴィアンが、年上の愛人・元帥夫人と別れ、横暴な恋敵・オックス男爵を退けて、若者同士が結ばれるという物語。


結局は、
若者というのは こうしたもの♪」という〜 (*´・д・)(・д・`*)ネー
年若い恋人を手放す、妙齢過ぎた…大人の女性(元帥夫人)の物語



どう書いても筋立て自体はこんな↑ほんの数行で書けるのに(だいぶ略しているけれども)、開演14時〜終演18時過ぎ…という3部構成の、長大なオペラでした。
向こうでは普通なのかもしれませんが、いやはや西洋人の精神的冗長さには、恐れ入りましてございます、です☆



そういえばhus曰く、
最後まで旦那は出て来ないのう……」という…。
ええまぁそのような、西洋的個人主義なのも、文化ですよね〜☆
以前どなたかが「不倫は文化」と言ったようなものとでも……?



音楽
えんえん甘美なアリアが続き、しかも一番有名な曲所を、横暴エロ親父がかっさらい〜(苦笑)、やはりワルツが根底に流れていたりして、リヒャルト・シュトラウスの狙い通りに決まる美麗な技の数々を、さまざまと見せつけられたような、気がします。




演出
色調を大胆に白と黒(とカーキ)だけに押さえた舞台と衣装、スタイリッシュな演出でした。
客席に向かって暗黒の中に浮かぶ白い箱の中(室内)で、物語は繰り広げられます。
左右後3方の扉が開いて人物が出入りし、その扉の外から室内(箱のなか)に当てられるライトの効果的なこと!
また白い空間に、使用人たちによって並べられていく漆黒の家具の並ぶ存在の美しさと軽やかさ。そんな2部の使用人たちの動きが楽しく!
またドタバタと共に白い箱が傾き、最後の3部にはそれがひっくり返っているという…!? 唖然でした。



演奏
オックス男爵(マルクス・ホロップ氏)が、歌も演技も素晴らしかったです。観客間でも休憩ロビーでは「男爵がいいわぁ〜v」とベタ誉めされていたのを耳にしました♪(笑)
元帥夫人(岡坊久美子氏)も「片目で微笑み、片目に涙をたたえて――」という役所をとても誠実に演じられて、共感を誘いました。
他のキャストもムラなく遜色のない、着実で全体が安定した演奏だったかと。
指揮は、繊細な音から盛大な音までとても丁寧に、甘美に晴れやかにシュトラウスの音楽を表現され、大阪センチュリー交響楽団もこの長大で難しそうな曲目を、集中が切れることなく芯の通った演奏にまとまっていたかと! 思います。