のりこうのくうねるあそぶー

山行 中央アルプス南部縦走

2007年7月27日(金)ー28日(土)


昨晩中津川に泊まり、上松からタクシーで登山口へ。
初日は晴天 しかし林道歩き&地味な遠見尾根をひたすら登るだけだ。
朝露のついたササや下草生い茂る登山道…手足が濡れて、痒くなる。木々の合間に時々山を望む。天気予報通りの晴天が嬉しい。
小屋までほとんど人に会わず、昼過ぎに越百小屋到着。山頂も晴れ渡り
「今日は天気が良い。よく晴れてる」
小屋のオヤジさんも機嫌良く、「布団も干したばかりだ」と寝所に案内してくれる。夕食まで爆睡!(笑)
こじんまりと越百小屋は、大変居心地よくご飯も美味しく、取材下見に来てたNHKの方(9月に「小さな旅」で紹介されるらしい)や泊まり客と歓談して、消灯(8時)まで、静かな楽しい一時を過ごした。



翌日も晴天。小屋前、越百山(コスモヤマ・2613m)から朝日が顔を出す。→
ふり返ると鞍部にその小さく赤い屋根の小屋が→


しかし越百山稜線にたどり着くと、一面の濃霧に閉口する。そういえば前回来た時も、そうだった。下界が晴れていても山の上だけは雲を集め、霧に視界を閉ざす。中央アルプスはそういう山だった!
……ただでさえ登山人少なく、険しく切り立つ仙涯嶺(センガイレイ)へ、そこから駒ヶ岳への稜線縦走路は、濃霧の中、険しく細々と続き、本当に心細くなる道だ。所々ある慰霊碑がその感を煽る。
立ち並ぶ白い大岩を縫うように、薄く引かれたペンキ跡を探しながら進んでいく。
晴れていてもかなり見つけにくいのではないだろうか? もう少し親切な目印を、せめてはペンキをひき直して欲しいものだ。
見落していくと行き詰まり、適当に登った跡が幾重もあってさらに行く手を迷わせる。風に煽られると、更に不安感も増す。
駒ヶ岳へは、しかし風の当たらぬ東側を巻いて登る。斜面に一面の高山植物が咲き誇り、あ、夏の山縦走の喜びを感じさせてくれた。  
その雄姿を見ることができずに残念だった駒ヶ岳(2841m)であるが、そのなおざりな名前とは裏腹に立派な山であることはよくわかった。
(越百山や空木岳ってステキな名前なのに…、南駒って木曽駒の南の…って意味…?)


空木岳(ウツギダケ・2863m)へは、覚悟したほどの登りなく案外にすっと着いた。
その山頂には、今までになく多くの人がたむろって、また新たにやって来る。
さすがに百名山!!! (ワタクシも3回目)
しかし3回とも雨や濃霧に祟られている。空木岳の機嫌がいい時ってあるんだろうか?(涙)



予定では木曽殿山荘に泊まり、翌日千畳敷に下る予定だった。
しかし木曽殿山荘がいつも満杯で、翌日の天気予報が良くないので、今日のうちに池山尾根を下ることにした。
池山尾根の道は、風光も良く整備が行き届き、上り下りの人が行き交う。

さすが百名山…。
……今までの道は…? せめてコレの10分の1くらい、南縦走路も手入れして欲しい…と嘆きつつ。
下るごとに良くなっていく天気…やはり晴れているのだ!!それにも悔しさ噛み締めつつ。
〜〜今までもあったのだけども、白い大岩の立ち並ぶ明媚な風景を眺め、歩きよい道を下った。




而して下った先、早太郎温泉地。飛び込みで入ったお宿がとても良いところでした!
アルプスの雪解け水を含んだ用水路を通した敷地の構造や、それを活かした内装も素晴らしい。
硝子の向こう側に、
紫陽花や百合の咲く両岸苔むした岩の間を、轟々と音たてる清流(元は農水路)→
その涼やかな川のすぐ上のテラスにて→
モーニングコーヒーをいただきながら、のんびり〜〜させていただいた。気持ちよい♪♪
温泉の泉質も良かったし♪♪♪
フロントからお布団片付けのお姉さんから駅まで送って下さった運転手さんから従業員一人一人の愛想の良さが本当に良いお宿だったかと思う。
お世話になりました! 駒ヶ根ビューホテル四季→http://www.viewhotel-shiki.com/index.htm