のりこうのくうねるあそぶー

関西フィルハーモニー第195回定期演奏会

崩落の美… ロマン派の夕映え
飯守泰次郎の20世紀オペラシリーズ VOL.3


2007年7月19日(木)19:00開演
ザ・シンフォニーホールにて


【出演】
ヴァイオリン独奏:清永 あや
独唱テノール:根木 滋
バリトン:片桐 直樹
メゾ・ソプラノ:福原 寿美枝

管弦楽関西フィルハーモニー管弦楽団


【プログラム】
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ツェムリンスキー:歌劇「フィレンツェの悲劇」作品16




関西フィルの音は、どちらかというと〜ちょっと野暮ったいような平板な感じがするのですが〜(平謝)、
飯守さんの的確な指揮が、メリハリの効いたまとまりよい演奏に仕上がっておりました、かと思います。


……ただ、夏の、今の季節にシベリウスってどう…? 
季節感がないな、と思っていたのですが。 清永さんの演奏も、熱くて〜……。


北欧の冬のイメージが湧かなかったです。強いて言えば、「北の国の短い」というか…。

清永さんもまだ学生さんという若々しい方ですから、今後のご活躍に期待したいです。
そして指揮者と並ぶとなんだか、「お嬢様と執事」といった風情が…(笑)


ツェムリンスキーは、確かに「崩落の美…」といった(ちょっとワグナーみたいな)音楽でした! 独唱演奏良かったです


ただ劇のストーリーからいって…「フィレンツェの悲劇」というよりは「喜劇」…(←イタリアんリアリズム?)
寝取られ夫の一人よがりというか…、実際に妻を寝取られたというツェムリンスキーの妄執?がいろいろ込められた観…ありありというか……☆