漫画 岳――ガク
- 作者: 石塚真一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/04/26
- メディア: コミック
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ジュンク梅田の棚にはよくある店員さんの「POP」が付いてまして、なんて書いていたか忘れたけれど…、 まあ、お勧めだったんでしょう(笑)!
警察管轄の公式な山岳救助隊とは別に、山岳遭難防止対策協会「遭対協」という民間ボランティアがあるらしい(そりゃああるだろう)。
そこで警察とは協力し合いながら、山岳救助に携わっている「島崎三歩」という男性が主人公で、今の所北アルプスを中心に、そこで起こる様々な山岳事故を描いています。
彼はネパール、北南米、ヨーロッパ…世界の山々を登り歩き、高度な技術を持ち、山の魅力も危険さも知り尽くして、ちょっとスーパーマンなみの救助を行うのですが…。
もちろん、事故がメインではなくて、その人間模様とかを加えながら、結局、山の魅力を伝えたい漫画です!
私も登山家の端くれとして共感できる点は多々あり。山の絵も詳細に丁寧に描かれていて大変、好感が持てます。この作者も登山家で、山が好きなんだなぁ〜と伝わってくるところが、いいです。
まあでも、救助されたりお世話にはなりたくはない、というか、なっちゃいけないんですよ!
山は真摯に「生と死」を見つめる所ですから。
とても「死」が近い――とはいえ、死ぬ場所なんかじゃ決してないから、救助団体がいないと困りますけれど…。
そしてだからこそ必死で「生」にしがみつく…というか。
そういったことを、頭でなく無心になって、身体全体で感じることができるのが、山の魅力のひとつなんだと思います。事故に遭うかは、それも「運」であったりするので…。
まあなんていうか、登山されない人にとっては知識として読むしかないでしょうが、それはそれでおもしろい話ではあると思います。
……でもまあ、地味ですよね(爆)!?