のりこうのくうねるあそぶー

カエターノ・ヴェローゾライブ感想

2005.5/15 18:00開演
フェスティバルホール
昨日に引き続き、コンサート三昧な日々。
しかしフェスティバルホールは、
収容人数が多いだけで、音響が悪いし、音楽によっては聴くに耐えないホールだと思う。
ボサノバには向かんでしょう。
ブラジルの国民的、大御所カエターノといえど、おそらく関西では知る人ぞ知るって存在じゃないかな。
だからホールを埋めるのは無理ではないかと心配したとおり、2階席はお寒い状態だった。が、
お洒落なファッションに身を包んだ大人なファンたち 
や外国人も多くいて、ロビーには独特の華やぎはあった。
特に男性の、ピンクとか色使いが派手めなおしゃれが目立つ。
オレンジレンジのコンサートの時(神戸)は、開演30分前から会場のロビーまで揺れていた」と、立ち会い仕事で行った連れ。
「高校生の頃は私もずっと飛び跳ねてコンサート観てたわ」(拳も突き上げてね)と、遠い目の私。
幕が上がりカエターノがあらわれると、それまでクールに開演を待っていた会場は、
期待に満ちた拍手と歓声に包まれる。
黄色い声はなく、男性の声が多く、響いていた。
画一化された多彩な音楽
ドラム、パーカッション、ベース(コントラバス)、チェロ、ギター二人をバックに
アコーステックギターで弾き語る今回のカエターノスタイル。
ラテンらしくリズム系楽器が次々とくり出され、多彩な音色をきらきらと鳴らす。
チェロの伴奏が渋くて深い味わいを奏でる。アレンジがいい。クラッシック音楽の素養が高いのだろう。
「カエターノって何を歌ってもカエターノ節だよな」
と連れの言う通り、もう画一化された独自性があって、
アメリカンスタンダード曲「ダイアナ」とか「ラブミーテンダー」とかを英語で丁寧に歌ってくれたけれど、
全部彼の曲に聞こえて、気づくのに時間がかかるのがおかしい。
独特の多彩なアレンジ、というか…。
豊かな表現力
シルバーグレイの御髪でもうお年かと思われるが、ノーブルな声は若いままやや甘めだけど、
低音も高音も良く伸びて、まろやかで、表現力が非常に豊か!
長い手足を活かした振り、とりわけ手振りがとても印象的で、
すっと彼の世界に引き込まれてしまった。
素敵な、良く知っている曲もたくさん歌ってくれて、私たちも大満足。
スタンディングオベーションでの大拍手に「ブラボー」の大歓声で
アンコールも長かった!最後には私も立って踊れたし(笑)、素敵なコンサートでした。
ありがとう、カエターノ!