のりこうのくうねるあそぶー

サッド ヴァケイション(日本映画7位)

[2007日本]
原作・脚本・監督:青山真治
出演:浅野忠信石田えり宮崎あおい


中国人の密航を手引きしている主人公の健次は、北九州の街で幼い頃に自分を捨てた母に出会う。母への復習を胸に秘めてともに暮らし始めた健次だが…


運命に抗い翻弄される男たちと、すべてを包み込み、‘ゆるぎない女たち’の物語でした。
このゆるぎない女の代表である石田えり演じる「母」に、たじろぎ、恐怖すら抱く息子の気持ちがわからなくない…(^_^;)ほどに、説得力がありました。


パンフを読んで知ったんですが、元は青山監督原作の小説だったのですねー。それを知り、首を捻りながら見ていた物語の主筋とは関係ないシーンシーンに、合点がいきました。日常の描写がロングで淡々と映し出される様は、あの退屈さ(失礼☆)は、なるほど、淡々とした小説を読んでいるようで、…(^_^;)。ムダの多い脚本だな〜、商業的でないナとちょっと思っていたんですが…☆ そこがまた、そういう魅力・味わいなんだ!って頷けます。
‘北九州3部作’とされた前作、前々作も観てみたくなりました。


映像はそんな北九州の空気も充分に感じさせ、豪華なキャスト陣の確実な仕事ぶりも素晴らしかったです。面白く観る事ができました。
個人的には、浅野忠信オダギリジョーのツーショットはかーなーり、楽しかったです(笑)